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「ジョーズ」無駄なことを全部捨て去るスピルバーグの潔さこそ大ヒットの秘密

ジョーズ 自宅で楽しむ週末映画
ジョーズ

昭和の時代 映画は、テレビで見るものでした。
月曜日から日曜日までどこかの局で映画を流していました。

ビデオなどもなく そのタイミングを逃したら二度と見れない。
子供達だけではなく大人達にとってもテレビの映画は特別な時間だったのです。

今回の「自宅で楽しむ週末映画」で取りあげるのは
「ジョーズ」
若きスピルバーグ監督の天才的な技法が満載されている「海洋サスペンスホラーアクション映画」です。

では、上映開始 最後まで読んでいただけたら幸いです。

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基本情報

まずは、基本情報から

『ジョーズ』(原題:Jaws)は、1975年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督によるアメリカ合衆国の映画。ピーター・ベンチリーによる1974年の同名小説(英語版)を原作とし、とある平和な町の海辺で人を襲い出した巨大なホオジロザメの恐怖と、それに立ち向う人を描いた海洋アクション・スリラー作品である。出演はロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファスなど。

『JAWS/ジョーズ』と表記されることもある。なお、タイトルの「Jaws」とは顎の意味である[6]。

ウィキペディア:ジョーズ

といったところですが、注目すべきは、「ピーター・ベンチリーによる1974年の同名小説」があったことです。

「原作があったんだ・・・」
とこの記事を書く準備ではじめて知りましたが、調べてゆくと面白いことがわかります。

映画/「ジョーズ」 ピーターベンチリー 早川書房ハヤカワ文庫NV 平尾圭吾/訳あとがき JAWS 巨大人食い鮫 小説 サメ 顎 原作
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JAWS: Big Shark, Little Boat! A Book of Opposites (Funko Pop!) (Little Golden Book) (English Edition)
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余計なことはすべて排除

原作を ざっくり目を通したのですが、映画とは大きく違っていて

例えば小説には、
「主人公ブロディ(ロイ・シャイダー)の奥さんのエレン(ロレイン・ゲイリー)と、海洋学者のフーパー(リチャード・ドレイファス)が浮気」
なんてシーンがありますが、そんなシーンなどありません。

このあたりは、映画人スピルバーグ監督の
「この映画で観客に何を見せたいのか?」
を象徴しています。

ですからブロディと家族の関係など息子がピンチになったところだけで それ以上は描かれません。
もちろん、奥さんとの関係も前半で終了です。

「無事に生還して家族と抱擁」
なんてものもありません。

そうです

「みせたいものに関係ないことは全部捨て去っています」

だから この映画は、飽きずに

「あっという間に終わってしまいます」

見終わった感想も「サメすげぇ」「怖っ」「迫力合って面白い」と言ったところで
まさに サメの恐怖と人間の戦い しか印象に残らないのです。

やはり 売れる映画監督は、考えるところが違う

なかなか出てこないジョーズ

ストーリーは、前半に描かれている陸でのゴチャゴチャした話と 後半のサメとの戦いの2部構成になっていて 前半は、海水浴場にサメが出没、犠牲者が出るけど 街の観光のために 隠し通したい市長や息子がサメに襲われそうになる話が中心です。

しかも 問題のジョーズがなかなか出てこない

出てこないけど存在するというシーンが続き

視えないサメの恐怖を観客に与えてゆく

海岸で逃げ惑う人々が映し出され 「ああ きっと こいつが喰われるんだ・・・」と思わせといて 違うところで犠牲者が出たり

サメ視線、犠牲者視線、俯瞰してみている 映画の観客視線などを効果的に切り替えることで観ている人が「そこにいるかのような錯覚を覚えてゆく」

そういえば、主人公達の背景とか街の状況とか あっさりと説明 物語は、海へと向かってゆく

この面倒な街の状況とか市長の立場とかあっさりと描かれています。

「この映画は、そんな陸のことなんてどうでもいいんだ」

とスピルバーグが言っているような感じです。

サスペンスホラーアクションの始まり

後半は、警察署長のブロディ、海洋学者のフーパー、サメ狩りのクイントしか出てきません。

サメ狩りクイントのオルカ号が陸を離れた瞬間から、3人だけで話が展開します。

もう陸の家族とか市長とか一切出てきません。

話すらも出てこないのです。

とにかく サメとの戦いだけを描いています。

仕掛け満載のサメとの格闘

この映画は、あちこちに仕掛け(伏線)がしてあって 例えば出港時に酸素ボンベのシーンで
「気をつけろ! 爆発するぞ!」なんてセリフがあります。

これって 映画を観た人ならご存じの最終バトルの伏線になっているんですね。

また、オルカ号の鐘の音ですが、冒頭のシーンでも鐘が鳴っているんですね
オルカ号の鐘の音は、最後の戦いでの象徴的な効果音になっていたり

海に餌を撒いているブロディの背後に突然顔を出すサメ
思わず 「志村ぁ うしろ」と叫びたくなるシーン

そういえば、撒き餌が臭いので アフターシェーブローションをタオルに振かけて臭いを我慢するなんてシーンもありました。

酒を飲んで昔話をしているところにサメが強襲してきます。

執拗に3人を襲ってくるサメの恐怖に3人は、少しずつ追い込まれ3人は狂気に走り始めます。

無線機を破壊するクイントとか、エンジンが爆発しそうなのに無視するクイント

「おい 頼みの綱の無線機を壊すなよ」

もうメチャクチャな状況

ラストバトル

フーパーは、檻に入ってサメをやっつけようとして失敗し、行方不明
サメの攻撃にオルカ号は沈みはじめ クイントが喰われる。

沈み行く オルカ号に残されたブロディは最後の戦いと突入してゆく

酸素ボンベでサメを殴るとサメはボンベを加えていったん退場

やがてマストだけになったオルカ号の上のブロディを襲いにサメが向かってくるところをライフルで応戦するブロディ

“Smile, you son of a bitch!”
「笑えよ、この野郎!」

というセリフと共に発車したライフル弾
サメが咥えていた酸素ボンベにライフルが命中

一気に爆発して 巨大サメは沈んで行く・・・・・

ご都合主義とか言う人もいるけど 実際に映画を観ていると

そんなことどうでもよくなる という安堵感に満たされる。

オルカ号は、沈没 浮遊物に捕まると 生きていた フーパーと合流

廃りで 岸に向かって泳ぐシーンで終了となります。

スピルバーグの凄さとジョン・ウィリアムズ

くどくどと説明する映画が多い中
ジョーズは、無駄なことをカットし サメと人との戦いを描くことに終始している。

だから 飽きない。

だから 面白い。

そして 効果的に入る 音楽 音が恐怖を増幅することや
あえて 無音にしてサメを登場させたりと 実に効果的に構成されている。

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このジョーズ以降 同じような手法を使った映画が多くなっていると思われます。

まさに サスペンス映画のお手本と言っていいでしょう。

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まとめ

あらためて ジョーズを観て
「半世紀近い前の映画南野に なんて面白いんだ・・・」
と感じています。

現在の技術を使えば よりリアルな映像になるかも知れないけど

映画の面白さ って そこじゃないんだよね

と改めて思う感想でした。

Jaws 邦題:ジョーズ(1975 アメリカ)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ピーター・ベンチリー、カール・ゴッドリーブ
原作;ピーター・ベンチリー
製作:デイヴィッド・ブラウン、リチャード・D・ザナック
撮影:ビル・バトラー
編集:ヴァーナ・フィールズ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファス、ロレイン・ゲイリー、マーレイ・ハミルトン

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ぜひ 見てください。

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