1992年9月11日に夫の郷鍈治(享年・55)と死別した。
郷が荼毘に付される時、ちあきは柩にしがみつきながら「私も一緒に焼いて」と号泣したという。
正式な引退宣言が出ないまま、公の場には全く姿を現していない。
ちあきなおみの歌手としてのキャリアは、ここで終わってしまった。
歌手:ちあきなおみ
昭和の女性歌手で最高の声をもつ女性歌手と思っている。
今回は、ちあきなおみの歌をじっくり聴いてみたい。
矢切の渡し
1976年に発売されたシングル「酒場川」のB面に収録されていた「矢切の渡し」
??? 矢切の渡し って、細川たかしの大ヒットじゃないの?
梅沢富美男の舞踊演目に使われて、話題になり、1982年に日本コロムビアからシングルA面として再発売されました。
当時ビクターに移籍していたため、1983年2月に細川たかし盤が発売された際に廃盤となった。
有線放送のランキングは、ちあきなおみ版がつねに一位だったという
矢切の渡し
作詞:石本美由起
作曲・編曲:船村徹
いかがでしょうか?
表現力が、曲のイメージにぴったりで、まるで芝居を観ているような雰囲気に誘い込んでいます。
「歌がうまい」というだけでは、表現できない ちあきなおみの世界です。
四つのお願い
1970年に発売された四つのお願いは、最初のヒット曲と言っていいだろう。
四つのお願い
作詞:白鳥朝詠
作曲:鈴木淳
編曲:小谷充
1ヶ月ほど経ってオリコンチャートのトップ10内なり最高位である4位を獲得
累計売り上げは37万枚を記録 代表曲 喝采に続いてのヒットである。
まだアイドルっぽい雰囲気ですね
喝采
ちあきなおみが、代表曲でもある「喝采」が発売されたのが、1972年
『第14回日本レコード大賞』の大賞曲となった(今とは違い、大変権威のある賞であった)
日本レコード大賞
主人公が舞い降りてきて本人が、歌っているかのような気がしてくる。
発売から翌年にかけてオリコン集計で通算80万枚を売り上げた。
喝采
作詞:吉田旺
作曲:中村泰士
編曲:高田弘
まるでドラマを観ているような ちあきなおみの歌は、観ている人を引きつける。
彼女の実体験という噂もあったが、それはないそうです。
歌詞の中の「黒いふちどり」は、縁起が悪いと制作側で揉めたそうですが、作詞家の「ここが、この歌の核である」ということで押し切ったと言われている。
歌の上手い人はたくさんいるだろう。
声のいい歌手もたくさんいるだろう。
でも物語を歌う歌手は、そういないだろう。
ねぇ、あんた
ドラマのような表現の歌で誰も真似もできないのが、 1974(昭和49)年10月22日と23日の2日間、「ちあきなおみリサイタル」で発表された
ねぇ、あんた
作詞:松原 史明.
作曲:森田 公一
貴重な映像なので、ぜひ、観ていただきたい
夜間飛行
1973年に発売された 夜間飛行は、吉田旺と中村泰士のコンビが手がけた「喝采」「劇場」「夜間飛行」と「ドラマチック歌謡」と呼ばれた。
歌詞がドラマのようなストーリー性をもつもので 以前ブログで紹介した太田裕美の木綿のハンカチーフもそのジャンルである。
夜間飛行
作詞:吉田旺
作曲:中村泰士
編曲:高田弘
オリコンチャートで15位にランクイン
ルージュ
ちあきなおみは、多くのジャンルを歌っている。
中島みゆきからも曲を提供されている。
ルージュ
作詞・作曲:中島みゆき
編曲:チト河内
紅い花
1991年発売の紅い花は、翌年夫の郷鍈治と死別して以来、無期限の芸能活動休止中となっているため、が現時点で最後のオリジナルシングルとなっている。
紅い花
作詞:松原史明
作曲:杉本真人
編曲:倉田信雄
最後に
コロッケのモノマネでちあきなおみを知った人もいるだろう
最近のよくわからない芸人もモノマネしているけれど、歌手 ちあきなおみは、おそらく昭和の女性歌手で美空ひばりと並ぶ歌手だと思います。
演歌歌手でもなければ、流行歌手でもない。
歌詞や楽曲の主人公が、どこからか降りてくる ような 歌と物語
もっと紹介したい曲が多いのですが、まとめて聞けるプレイリストがあるので
このブログのような、うんちく無しでじっくり聴いてみてください。
できれば、若い人にも聴いてほしい。
最近の歌がうまいと言われる歌手と何が違うのか聴き比べてほしいと思う。
もしかしたら 第二弾を特集したい。
そんな 女性歌手です。
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