クリスタルキングといえば
「YouはShock 愛で空が。。。。 落ちてくる」
未だに語り継がれている伝説の漫画『北斗の拳』のTVアニメ主題歌である。
昭和生まれのおじさんは、それよりも『大都会』を初めて聴いたときのスケールの広さを覚えている。
今週の金曜日のロック魂は、クリスタルキングを取り上げてます。
大都会
クリスタルキングは、低音ボーカルのムッシュ吉﨑(ムッシュよしざき、本名:吉崎 勝正〈よしざき かつまさ)が中心となって成立したバンドです。
1971年(昭和46年)
九州で結成、佐世保の米軍キャンプのクラブやディスコで米兵相手に演奏
1973年(昭和48年)
高音パートの田中 昌之(たなか まさゆき)がバンドに加わるが、翌1974年脱退
1975年(昭和50年)
田中 昌之が再参加、ここでツインボーカルが誕生し、九州を中心に活躍
1976年(昭和51年)
『カモン!ハッスル・ベイビー』でテイチクよりデビュー
そして、あの大ヒットが誕生する。
1979年(昭和54年)、世界歌謡祭グランプリを受賞した「『大都会』は、累計150万枚以上を記録
クリスタルキングが、歌謡界の頂点に上り詰める。
高音と低音のツインボーカルで歌い上げた『大都会』のスケールがでかい!
大都会を聴いてみましょう
これまで聴いてきた数々の曲でもこれほどまでスケールの大きさを感じた曲はなかなかお目にかかれない。
蜃気楼
CM業界は、このスターをすぐに採用
昭和の時代では、ヒットメーカーは、化粧品会社のCMソングが定番であった。
春は、口紅、夏は、ファンデーション、秋は。。。
というように CMソングが流されていた。
特に春、夏の資生堂、カネボウのCMソングはヒット間違いなしと言われていた。
1980年(昭和55年)
『蜃気楼』は、資生堂のキャンペーンソングに起用され75万枚のヒット
『蜃気楼』を聴いてみましょう
ツインボーカル、特に田中 昌之の高音は、とても伸びがあって美しい。『ザ・ベストテン』で『大都会』と『蜃気楼』が、1位に輝いた。
年末には、『NHK紅白歌合戦』に『大都会』を披露
このときが、バンドの絶頂期と思っていたが、更に伝説の歌が登場する。
愛をとりもどせ!!
NHK連続テレビドラマ『風神の門』の主題歌や映画『瀬戸内少年野球団』の主題歌を担当していたが
1984年(昭和59年)あの伝説のアニメ『北斗の拳』の主題歌に抜擢さえる。
社会現象にまで発展した『北斗の拳』とともに主題歌の『愛をとりもどせ!!』が大ヒット
50万枚のセールスを記録
『愛をとりもどせ!!』を聴いてみましょう
オープニングのYouhはShockのインパクトがアニメっぽくて強烈な印象を受ける。
この曲のすべては、このYouはShockのインパクトといっていいだろう。
ツインボーカルを失った時 クリスタルキングの輝きも失った
1986年(昭和61年)田中 昌之脱退
1995年(平成7年)田中 昌之復帰
1998年(平成10年)田中 昌之脱退
メンバーの多くもクリスタルキングから離れ ムッシュ吉﨑のソロバンドとして活動が続くが、
「ツインボーカルを失った時 クリスタルキングの輝きを失った」
再びクリスタルキングが輝くことはなかった。
その後クリスタルキングは、コンピューターゲームの曲や主題歌を担当していたのでゲームファンは、よく知っていると想う。
訴訟騒ぎ
2009年(平成21年)、グループ名「クリスタルキング」はムッシュ吉﨑の会社が商標登録だったため、いろいろと問題が発生する。
元メンバーの田中 昌之がコンサートの告知広告などで(元を付けずに)グループ名を挙げたことで訴訟騒ぎになる。
結局さ、請求は、棄却されたが、その後も「クリスタルキング」の名前の問題で訴訟があったりして、ムッシュ吉﨑と他のメンバーとの修復は事実上終わっていた。
2014年 クリスタルキングの元メンバーで同窓会コンサートを開催
ムッシュ吉﨑は、不参加とだった。
ツインボーカルの悲劇
どんなに素晴らしい楽曲を提供していたバンドも長くは続かない。
音楽の方向性、金銭問題 この2つが解散のきっかけになってしまう。
クリスタルキングもツインボーカルでヒットしていたわけですが、片方が消えれば、そこからの復活は厳しい。
だから、何十年の続いている「The ALFEE」は、偉大なのです。
バンドはなくなれど名曲は残る
『北斗の拳』は、その後、何度か話題になり、そのたびにクリスタルキングの主題歌が注目される。
『愛をとりもどせ!!』ばかりが注目されるけど
昭和以降の世代に『大都会』を聴いてほしい。
つい最近まで『大都会』は、東京のことを歌っていたと思っていたが、どうやらそれは、博多だったという噂です。
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