ハードボイルドドラマの最高傑作と言えば
「非情のライセンス」と言う人多いと思います。
昭和ドラマでなければ、コンプライアンスで身動きの取れない今のテレビでは制作されることはないだろう。
東映シアターオンライン（YouTube）に「非情のライセンス」の1話、2話が公開されています。
いい時代になった物だ
今回は、天知茂の魅力あふれる「非情のライセンス」をご紹介します。
非情のライセンス
警視庁のはみ出し者を集めて矢部警視が創設した特捜部に所属する会田健刑事（演：天知茂）が型破りな捜査方法で悪と戦う姿を描くハードボイルド刑事ドラマ。
『兇悪の門』に始まる生島治郎の連作小説「兇悪シリーズ」を原作としており、作品世界は主題歌『昭和ブルース』に符合する。「非情のライセンス MUSIC FILE」（CD）の解説書では「ザ・ブルーベル・シンガーズの『昭和ブルース』を聞いた片岡政義プロデューサーが戦中派の心情を汲み取って製作した作品」と書かれている。
ドラマは会田刑事が単独主人公の作品であり、矢部警視や特捜部の他の刑事はストーリーに応じて登場する。
高視聴率もあって3シーズンにわたって放映されている。
- 第1シリーズ
- 第2シリーズ
- 第3シリーズ
原作が、生島治郎の連作小説「兇悪シリーズ」なのでタイトルのは「凶悪のXXXX」というように「凶悪」が付けられている。
第一話では、加賀まりこ(真山由比)がゲスト出演するなど毎回、豪華な俳優陣が登場する。
ドラマの社会背景
1970年代 戦争の傷跡がまだ残っていて 主人公 会田健刑事（警部補）：天知茂は
広島市出身、原爆被害により両親を亡くしている。本人も被爆者という設定である。
ストーリーも戦中戦後の犯罪も見え隠れしている。
第二話「兇悪の迷路」でも戦争のの暗い裏の世界がかかわることになる。
この回のゲストは、野際陽子(浦田千鶴) キーハンター終了後にこのドラマに登場
キーハンターでは、主題歌：非情のライセンスを歌っている。
昭和の風景、服装、社会背景など 楽しむことができるだろう。
会田 健刑事(警部補)：天知茂
会田健刑事（演：天知茂）は、潜入捜査も行う。
非合法も問わず 巨悪を追い込んでゆく
過剰防衛で免職されそうになっていたが、矢部警視により特捜部に迎え入れられた。特捜部ではリーダー的な存在となるが、巨悪に対して遠慮のない強引な捜査、殺人犯に対しては躊躇なく射殺もする等、しばしば上層部に問題視される。広島市出身で、原爆被害により両親を亡くしており、自らも被爆者。実姉が在日米軍兵に強姦され自殺するという過去も持ち、その出自に関連したスピンオフストーリーも用意されている。 これは原作にはないテレビドラマ第1・第2シリーズ独自の設定であり、まだ戦争の傷跡に苦しむ人々が大勢生存していた1970年代当時、視聴者の共感を喚起する上で重要な要素となっていた。
非情といいつつ 情のある男で 憎むべきは「犯罪」である。
なんと言ってもスーツとタバコが似合う男である。
これまで悪役のイメージが強かった天知茂を刑事役 しかも非合法も問わない独自操作もおかまいなしという
この後にシリーズ化される明智小五郎シリーズにはない ハードでニヒルな演技あふれる 天知茂を目撃することになる。
主題歌も天知茂が歌っている。
スタッフ
- 制作：テレビ朝日（NET） / 東映
- プロデューサー
片岡政義（第1シリーズ～第2シリーズ第62話）
高橋正樹 第2シリーズ第63話～第124話）（NET）
近藤洲弘（第3シリーズ）（テレビ朝日）
渡辺洋一（第1シリーズ～第2シリーズ）
桑原秀郎（～第2シリーズ第109話、第3シリーズ）
深沢道尚（第2シリーズ第110話～第124話）（東映） - 主題歌
『非情のライセンスのテーマ』 作曲・編曲：渡辺岳夫- （第2シリーズ52話から63話以外）ダルシマーを使用したインストゥルメンタルが特徴的。
（『非情のライセンスのテーマ』に歌詞を付けた曲、第2シリーズ52話から63話まで使用）
- （第2シリーズ52話から63話以外）ダルシマーを使用したインストゥルメンタルが特徴的。
- エンディング
『非情の街』
作詞：岡たくみ／補作詞：山田孝雄 作曲：渡辺岳夫 編曲：松山祐士
歌：天知茂
『昭和ブルース』 作詞：山上路夫 作曲：佐藤勝 演奏：伊部晴美（ギター）、ポリドール・オーケストラ 歌：天知茂
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