平成ガメラ3部作 良かったですね
子供向けの怪獣映画を大人も鑑賞できるクオリティ、特殊兵器などなく自衛隊をきちんと描いているガメラシリーズは、怪獣の登場した背景や対策に対してもSF作品としてきちんと描かれていた。
そのガメラですが、オリジナル(昭和版)に平成ガメラのエッセンスがきちんと描かれていた。
今回は、人気怪獣「ギャオス」と「ガメラ」の初戦?
ガメラ VS ギャオス をご紹介します。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
昭和ガメラシリーズ
最初にガメラシリーズについて調べてみよう。
ガメラは、大映(現:KADOKAWA)が1965年に公開した怪獣映画『大怪獣ガメラ』に登場する架空の怪獣の名称である。
旧大映時代のガメラシリーズは、東宝製作のゴジラシリーズの成功に触発された当時の各映画会社がこぞって製作していた怪獣映画作品群の流れを受けて誕生したが、後述の通り大映による1962年の『鯨神』と1965年の『大怪獣ガメラ』以降に他会社による怪獣映画が急増し[注釈 16]、ガメラシリーズも「怪獣」や「特撮」というジャンルに与えた影響が大きいとされる[14]。
また、大映時代の配役には『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』以降は必ず外国人の少年(およびその家族)が登場し、主人公である日本人の少年とともに冒険するという特徴がある[注釈 17]。
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東映のゴジラに対して ガメラが誕生したと言ってもいいのですが、ゴジラには、特殊兵器(原子熱線砲、ハイパワーレーザービーム車、火龍、スーパーX他)が出てきますが、ガメラシリーズには、現実の兵器しか出てこない。
自衛隊が、コンプライアンスを守りながら戦います。
また怪獣を科学的に分析して対応するというリアルティな世界観がガメラシリーズの特徴です。
さて 基礎知識はこれまでとして「ガメラ VS ギャオス」をみてみよう。
大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」
1967年(昭和42年)3月15日に公開された日本の特撮映画作品。昭和ガメラシリーズ第3作
大映制作
あらすじ
中央自動車道建設地の小さな山村が舞台
工事のために土地を高く売却しようとしている村長と村人と工事関係者の対立が描かれている。
あるとき、山奥の怪光現象を取材に行ったカメラマンと案内していた村長の孫である英一が怪獣に襲われる。
怪獣は、人を食うという凶暴性があり、英一が喰われそうなところに ガメラが登場 英一を助け出す。
英一は、怪獣の名前を「ギャー」と騒ぐので「ギャオス」と命名する。
夜行性で超音波メスという恐ろしい光線を吐き出すギャオス対策のために防衛隊と研究者が集結する。
ギャオスは、空腹を満たすため名古屋市上空へ侵入、名古屋城天守閣を超音波メスで破壊、新幹線の乗客を餌として襲う。
そこにガメラが登場 ギャオスと対決 名古屋上空で空中戦を繰り広げる。
太陽が苦手なギャオスは、危うく 太陽に焼き尽くされるところガメラに捕まれた自分の脚を超音波メスで切断して逃げて行く。
ギャオス対策のために防衛隊は、ギャオスが太陽に弱いというところに着目、ギャオスを人工血液で呼び出し、改造したホテルの回転展望ラウンジを回転、太陽が出るまでギャオスを足止めして太陽に焼き殺させようと作戦を決行
あと少しというところで回転展望ラウンジが故障 ギリギリの状態でギャオスは逃げることに成功した。
ギャオスが住処としている村では、高速道路の予定を変更して村を回避しようとして、村人と村長の間でいざこざが発生
ギャオスを退治することが村の繁栄?(高速道路建設)に絶望した人々が悲観している中村長の孫の英一がおじいさんに提案する。
「ガメラを呼んでギャオスを倒してもらう」
どうやってガメラを呼び出すのか?
「ガメラは火が好きだから山に火をつければきっとガメラがやってくる」
村長は、自分の山に火を付けて山火事を起こし ガメラを呼び出すことに成功した。
ガメラは、ギャオスにやられながらも最後にギャオスを火山に引きずり込んでギャオスを倒すことに成功する。
高速道路の工事が再開され村長も協力するということで物語が終了
物語のキモ
超兵器はど登場せずに ギャオスの弱点を人間が発見し自分たちでできることで対応しようとすることがガメラシリーズの面白いところ
ガメラシリーズ全般のテーマですが、対決する怪獣より ガメラが若干弱く ボッコンボッコンにやられ緑色の流血だらけという 昔のプロレスのようになっている。
怪獣を科学的に分析し 人間自ら対応策を模索して 自分たちで対応しようとするところが興味深い。
結局、人間の作戦がすべて失敗し最後にガメラが決着するわけですが、ガメラは、数度にわたり怪獣と戦うのですが、最初:負け、2回目:負けか引き分け からの 3度目にギリギリ勝利 という
少年ジャンプの主人公のような熱血ヒーロー
負けても負けても諦めずに戦い続ける。
カッコいいということは、諦めないことだ
と言っていいでしょう。
ここがガメラの魅力なんですね
そして、ギャオスの造形が凄い
コウモリを元にして 人を食い、太陽に弱く、超音波は、首の2本の骨が音叉のように共鳴して超音波を発する というようなところまで 説明している。
非常に?科学的要素が含まれている。
世相
物語の中心は、高速道路建設と開発に巻き込まれた人々が反対ではなく「少しでも高く売りつけたい」という人間の欲望が軸になっている。
そこにギャオスの出現で工事中止になるかも知れないという状況で慌てる村民達に追い詰められる村長
最後には、孫の意見で自分の持っている山に火を付けるという 心の動きが面白い。
まとめ
ガメラシリーズでもっとも人気のある ギャオスのデビュー作?
ギャオスの設定、世相、人間ドラマなどみどころ満載な映画です。
平成ガメラをみて ガメラ好きになった人
子供の頃、映画館でガメラ映画を観た人
大人視線でみるとなかなか奥が深いドラマになっています。
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基本情報
「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」
1967年(昭和42年)3月15日に公開された日本の特撮映画作品。昭和ガメラシリーズ第3作
大映制作
スタッフ
- 監督:湯浅憲明
- 製作:永田秀雅
- 企画:仲野和正
- 脚本:高橋二三
- 音楽:山内正
- 撮影:上原明
- 録音:奥村幸雄
- 照明:久保江平八
- 美術:井上章
- 編集:中静達治
- スチール:椎名勇、塩見俊彦
- 助監督:小林正夫
- 製作主任:川村清
キャスト
- 堤志郎(道路建設技師):本郷功次郎
- 金丸すみ子(村長の孫娘):笠原玲子
- マイトの熊(労務者):丸井太郎
- 青木博士:北原義郎
- 自衛隊中央部司令官:夏木章
- 金丸辰衛門(村長):上田吉二郎
- 東洋医学研究所員・山田:村上不二夫
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