ロックバンドは、一部を除いて長続きしない。
ツイストも解散したし、他の多くのバンドも離散、集合を繰り返している。
しかし、シーナ&ザ・ロケッツは違った 最期までブレずにロック一筋 亡くなるまでその姿勢は変わらなかった。
今回取り上げる「シーナ&ザ・ロケッツ」は、鮎川誠が妻・鮎川陽子(シーナ)という夫婦で立ち上げたバンドです。
ユー・メイ・ドリーム
福岡を拠点にしていた、鮎川誠が妻・鮎川陽子(シーナ)と福岡から上京して「シーナ&ザ・ロケッツ」結成
1978年 『涙のハイウェイ』でデビュー
このとき、鮎川誠とシーナは、福岡に双子の子供も残してきたいう。
1979年 2枚めのアルバム『真空パック』からのシングルカット
『ユー・メイ・ドリーム』が、JALの「マイ・ハート・キャンペーン」のCMに起用されブレークした
『ユー・メイ・ドリーム』を聴いてほしい。
この曲は、「シーナ&ザ・ロケッツ」の代表曲でもある。
アルバム『真空パック』は、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のメンバーの協力を得てつくられているためロックとテクノがミックスしたような先鋭的楽曲が並んでいる。
『オマエガホシイ』を聴いてほしい。
いかがですが? いまのロックと違って、ストレートな表現とシーナの歌声が、独特の世界をつくっていると思います。
YMOとの関わり
3rdアルバム『チャンネル・グー』もYMOのメンバーが参加している。
また、鮎川誠もYMOの1979年2ndアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』にギターで参加したり、
YMOワールド・ツアーの「凱旋公演」(1979年12月19日中野サンプラザ)で、シーナ&ザ・ロケッツがオープニング・アクトだったりと繋がりが深い。
海外アーティストとの繋がりも多く、ロンドンレコーディングや、東京でのセッションも多かった。
『BABY MAYBE』を聴いてみてください。
インターネット
鮎川誠は、インターネットの世界でも活躍
1996年2月に日本のバンド初のホームページを立ち上げる。
このときのことは、書籍として幻冬舎から「DOS/Vブルース」というタイトルで発売されている。
INTERNET KISS
ライブツアー
FUJI ROCK FESTIVAや全国ライブなどを行い。
2001年にライブアルバム『爆音ミックス』を発売
「シーナ&ザ・ロケッツ」は、ライブ盤を聴くのをオススメします。
ムツゴロウ動物王国でもライブをやったらしい。
TVでは、美らさんに出演したり、CMでは、ポカリスエットのCMや霧島酒造の黒霧島のCMに出演
霧島酒造では、製造が追いつかない事態となったという話も残っている。
2009年、鮎川&シーナ、ユニクロのCMにも出演している。
レイジー・クレイジー・ブルース(LAZY CRAZY BLUES)
ONE NIGHT STAND
『YOU REALLY GOT ME』
結成30周年
2008年、シーナ&ロケッツ結成30周年、オリジナルアルバム『JAPANIK』を発売
アルバムは、シーナ&ロケッツそのものの音楽でまったくブレていない。
突然の訃報
2015年2月14日、ボーカルのシーナが子宮頸癌により逝去(享年61歳)
日本の女性ロックボーカリストの先駆けであったシーナの遺志を継いで
シーナ&ロケッツは、続く
鮎川が全曲のボーカルを取り、オリジナルメンバーの奈良敏博、川嶋一秀と共に3ピースで活動中
2023年1月30日
「シーナ&ロケッツ」鮎川誠さん、膵臓がんのため死去 ロック魂貫き74歳まで現役
天国でシーナと出会えただろうか
ご冥福をお祈りいたします。
最期まで突っ走る
2017年には、鮎川誠 69歳でシーナ&ロケッツ史上初の全国47都道府県ツアーを実施
「47(SHEENA)ROKKET RIDE TOUR」
初期の作品である『レモンティー』が再販
2018年には、デビュー40周年を迎えて、鮎川誠の監修・選曲による41曲がリマスターされた最新ベスト盤
「ゴールデン☆ベスト EARLY ROKKETS 40+1」
「ゴールデン☆ベスト VICTOR ROKKETS 40+1」(2019年)
の2つが発売される。
このなかから レモンティー を聴いてみよう。
鮎川誠さんは、ご自分の病気を公表せず 最後まで活動をしていたそうです。
昨年5月に膵臓がんが判明。医師から「余命5カ月程」という宣告を受けた。それでも「みんなに心配をかけたくないという強い希望から一切病気を公表せず」に全国ツアーを続行
ゲストボーカルは鮎川誠&シーナの3女LUCYさん
最期に 貴重なライブ映像があったので掲載します。
シーナ&ロケッツは、YouTube Music で聴くことができます。
あとがき
このブログを書こうと思ったのは、YouTube Musicのオススメに『ユー・メイ・ドリーム』が出てきたことがきっかけです。
子供の頃『ユー・メイ・ドリーム』は、CMで耳に残っていましたが、活動が続いていると知って追っかけてみました。
40年分を全部追っかけるのは、不可能なので、ランダムに曲を聴いていたのですが、2人のロックはブレていない
亡くなるまで ロックだった。
お二人の ご冥福をお祈りいたします。
コメント